中高域と低域、それぞれに明確なテーマを設定し開発を行った、5BAドライバ3WayのIEM
・中高域の明瞭感と広がり
中域用にシングルBAドライバを2つ組み合わせて使用し、負荷を分散することで歪率を低減。 ボーカルの際立ちと艶やかさ、明瞭な楽器の音色を再現出来るよう何度も試聴テストを重ね、帯域バランスのチューニングを行いました。
高域用のBAドライバは途中から径が大きくなる拡張音導管を採用し、中域用ドライバとの相乗効果が得られるような配置によって、広がりと伸びのあるサウンドを実現しています。
・芯のある低域
超低域の再生能力に優れるデュアルBAドライバを1ユニット搭載し、細管構造や音響抵抗、高密度フィルタなどを組み合わせた強力なアコースティック・ローパスフィルタによって、低域の音圧ピークを50Hz以下の超低域に設定。
これにより中低域の過剰な厚みや音の籠もり感を抑え、キックやベースの音の芯や重みを感じられるようなバランスに仕上げています。
また、高密度フィルタは異物の侵入による音導管の詰まりを防ぐ役割を兼ねています。
・低域の量感を調整可能なシーンコントロールシステム
再生する曲のジャンルだけでなく、その日の気分や体調、聴く環境の騒音レベルによって最適な低域のバランスは変化する為、様々なシーンに焦点を合わせることが出来るよう、低域の量感調整が可能な4ポジションスイッチのシーンコントロールシステム搭載モデルを用意しました。
ボリュームスイッチに比べ手軽に切り替えが可能で、微妙な調整の誤差による左右差が発生しません。
シーンコントロールシステムを搭載しない場合は、搭載版の4つの低域バランスから1つを選択可能です。